あまり認識されていませんが、カビは大抵が悪玉で、真菌症、アレルギー、中毒を引き起こす恐ろしい存在です。それも抵抗力が弱い人ばかりをねらい、日和見感染をします。特に恐ろしいのは深在性真菌症で、内臓や骨にカビが増殖して病害を引き起こし、死に至ることもあります。
アレルギーは、カビやその代謝物がアレルゲンとなります。中毒は、マイコトキシンというカビの毒が体内に摂取されて健康障害をもたらす疾病です。カビ毒は熱に対して強く、通常の加熱や調理では死なずに残留します。発ガン性のある毒もあります。
カビの生えたものは絶対に食べてはいけません。ペニシリンにもなるのだから害はないと思ったら大間違いです。
カビ被害は梅雨期と結露期、つまり夏と冬に多発します。住居内でカビの発生しやすい場所は圧倒的に浴室で、シーリング材やプラスチックに生えやすいことが調査で明らかになっています。冬場の浴室は閉め切っていることが多く、結露しやすい状態です。そこに石けんカスや皮脂が加わり、これを栄養源としてカビが発生します。
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