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令和7年 松本会長年頭所感

2025.1.1

一般社団法人 日本建築材料協会 会長 松本 將
一般社団法人 日本建築材料協会 会長 松本 將

 新年、明けましておめでとうございます。皆さま、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。  旧年中は日本建築材料協会に対しまして、行政、建設、建築、並びに関係諸団体、会員の皆様には格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、昨年を振り返りますと、国際情勢の不透明感が続く中で、平和と安定の重要性を改めて痛感する一年となりました。特に11月には、アメリカでのトランプ氏の大統領選勝利が世界に衝撃を与え、その政策が日本にも及ぼす経済・外交面での影響が注目されております。また、国内におきましては、物流2024年問題や人手不足、物価高騰といった課題に直面する中で、10月に発足した石破新政権の成長分野への投資促進、構造的賃上げの環境整備、地方創生推進への政策にも期待が高まるところです。
 本年、建築・建設業界におきましては、「建設2025年問題」という非常に重要な課題に取り組む一年となります。人手不足への対応、DXやAIの活用、環境問題やGX(グリーントランスフォーメーション)への取り組みなど、多岐にわたる変化に対応することが求められます。私ども日本建築材料協会といたしましても、引き続き情報発信を強化し、業界全体の発展に寄与してまいります。
 また、理想のすまいや建築を実現するためには、施主のご要望を基盤としつつ、その設計・施工・流通に携わる方々への配慮、さらには脱炭素やサステナビリティといった地球環境への配慮が欠かせません。このような背景から、私どもは新たなコンセプトとして『理想のすまいと建築を叶える12の配慮(Care 12)』を提唱いたしました。この提唱を通じ、異なる価値観を持つ人々が集い、新たな発想を生み出す場となり、持続可能な未来への道標となることを期待しております。
 2025年7月10日(木)から11日(金)にかけて、インテックス大阪にて『建築・建材展大阪2025』を開催いたします。これまで西日本最大級の建築材料・住宅設備の専門展示会「理想のすまいと建築フェア(KENTEN)」と、国内有数の建築総合展「建築・建材展」が連携し、住宅・店舗・ビル用建材や設備機器を紹介する西日本最大級の総合展示会となります。本展示会では『理想のすまいと建築を叶える12の配慮(Care 12)』を基軸に、最新技術や革新的なソリューションを提案し、業界関係者とのビジネス機会を創出いたします。加えて、経済産業省と国土交通省認定の「優良製品・技術表彰」や特別展示企画を通じて、業界の未来を指し示す発信を行います。
 今年は「2025大阪・関西万博」が4月より開催されます。未来の姿を映すこの万博は、私たちにとっても大きなチャンスです。業界を挙げてその成功を支え、新たな価値を創出する一年にしたいと存じます。
 最後になりますが、本年が建築・建設業界全体にとりまして、実り多い一年となりますよう、また、皆様のご健勝とご繁栄を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人 日本建築材料協会
会長 松本 將

TEKTON - 日本建築材料協会デザイン委員 -TEKTON - 日本建築材料協会デザイン委員 -